首長パンチを読んで

今日佐賀県武雄市の樋渡市長の講演に行きます。ミーハーな僕はとにかく先進的なことをしている比較的若めの市長ということで、ぜひ話しているのを聴いてみたい！と思い、研修参加の申し込みをした。聞いたところによるとものすごい応募数だそうで、予定していた会場では飽き足らず、サテライト会場でLive上映するほどらしい。

さて、そんな講演に裸で臨むのはあまりにも惜しい、せめてタンクトップくらいは着込んで行こうと思い立ったのが先週半ばの話。電子書籍で執筆本を２冊購入しました。１冊が「沸騰図書館」、これは武雄市図書館の指定管理者にCCC（TSUTAYAの会社）に選定する経緯とその効果について、かなりの量の皮肉文句を交えながら記しているもの。正直な感想、こんな好戦的な人が市長やるなんてすごいなと思った。

そして昨日のサッカー日本代表の豪戦を見終えて失点シーンに対するもやもやを残しながらの「首長パンチ」。いろいろ途中でメモしたり調べ物したりしながらのせいで読了に５時間もかけてしまったが、いまふよふよと脳裏に浮わついている想いをきちんと書き留めてから寝ようと思う。

何より「できない理由ではなく、できる理由をいっしょに探していきましょう」という声かけ。今まさに、できない理由ばかりが飛び交う周囲の環境に、そして政局とまでは言わないが自らの保身や組織としての体裁ばかりを気にする人たちに、自分も毒されていると思う。最近よく思うのは、思ったことを言えない人間になっているということ。SNSでの発言なんてもってのほか。言いたいけど、これを言うとこの先やりづらくなる。そんな考えばかりが先行してしまっている自分にあらためて嫌気と吐き気がした。

心の底から武雄に行きたいと思ってしまったが、それと同時に行きたくないという想いも強い。環境を変えるのは賢い選択だと思うけど、それは逃げるのと同じだと思うから。仮に優秀な人材に囲まれた風通しの環境に移ったとして、それを自分が成長したと思うのはただの自惚れであって、今の環境で頑張って打開できてこそ成長した自分を実感できるのかなと。これはほんと口だけに終わりそうで恥ずかしいところだけど、そう思った気持ちだけは嘘ではないからちゃんとここに残しておこうと思ったのでした。

そんなところで、今日の講演に備えてぐっすり寝るとします。質問するぞー